
あなたの髪質はどのタイプ?~髪の基礎知識編~
皆さんは自分の髪質をどのくらい理解していますか?
髪の毛が太い、細い、硬い、柔らかい、ボリュームがでる、ボリュームでない、
直毛やくせ毛、美しい黒髪から柔らかな印象の金髪まで髪の色も人それぞれ。
髪質によって、お手入れの仕方を変えたり、
髪質を生かしたスタイリングをする人も多いのはないでしょうか。
今回は、髪の毛の役割や形状、何からできているのか、
髪の色はどのように決まるのかなど素朴な疑問についてお話したいと思います。
髪の毛とは?
ヒトの頭に生えている毛のことで、毛髪または頭髪と呼ばれています。
髪の毛の数は、成人で10~12万本存在し、1cm²に約150本生えています。
髪の毛の太さは、直径40~120µmといわれています。(1µm=1/1000mm)
個人差や個体差が大きく、日本人などアジア人の髪の毛は、
一般に欧米人やアフリカ人と比べて太いことが知られています。
また、日本人男性では思春期を境にして太さは減少し、
日本人女性では約35歳でピークを迎え、その後減少していくとされています。
髪の毛の役割には何があるの?
これはもう皆さんもご存知の通り、脳を守ること!
髪の毛は、暑さ寒さの極端な温度変化や紫外線、
衝撃から脳を守ることが最大の役割ですが、
他にも体に有害な水銀やヒ素などの重金属を排泄する機能があります。
髪の毛って何からできているの?
おもな成分はケラチンというタンパク質の一種で、
その他に水分やメラニン色素、脂質や微量元素等が含まれています。
髪の形状にはどのような違いがあるの?
髪の形状は、人種により大きく異なります。
アフリカ人の髪が最も縮れており、欧米人の髪は一般にゆるいウェーブ状をしています。
それに対し、日本人などアジア人は比較的まっすぐな髪が多いといわれています。
このような形状は、髪の断面も違い、直毛は球形の断面、
縮れるほど扁平に近い形になっています。
髪の色はどのように決まるの?
アジア人やアフリカ人の髪は一般に黒いが、欧米人では、金髪、茶色、赤毛など様々。
髪の色は、毛髪内に存在するメラニンの種類と量によって決まります。
メラニンには、黒いユーメラニンと黄~赤いフェオメラニンの2種類があります。
アジア人やアフリカ人の髪が黒いのは、ユーメラニンの量が多いためです。
メラニンが比較的少ない場合や髪の直径が細く、吸収される光の程度が低い場合、
さらにフェオメラニンが多く混ざっている場合には、
髪の色は金髪、茶色、赤毛など様々に異なるようになります。
メラニン色素の含有量は遺伝によって決定されており、
色調が根本的に変化することはないとされています。
ちなみに、メラニンを産生するのは毛母細胞におけるメラノサイトという組織です。
白髪はメラニンの合成能力が低下したり、
メラノサイト自身が欠如したりすることによっておこると考えられています。
いかがでしたでしょうか?
この記事が、改めて皆さんが髪について知る機会になれば幸いです。
髪の構造やヘアサイクルなど髪の基礎知識編はまだまだ続きますが、
それはまた別の機会に!
最後までご覧頂きありがとうございました。
管理部 M.K