冬のヘアケア
過ごしやすかった秋も終わり、冬らしい寒さを感じる日が続きますね。
夏は暑くて鬱陶しかったマスクもこの時期には防寒対策になりますよね。
さて、今回は冬のヘアケアについてお話しようと思います。
空気が乾燥しやすいこの季節、皆さんは静電気で髪が広がってまとめにくかったり、
頭皮がかゆくなったり、いつものヘアケアで効果が物足りないと感じた経験はありませんか?
特に冬は、お肌だけでなく髪のケアにも注意が必要です。
冬のヘアケアで注意したいこと
■摩擦・静電気
毛髪の最表面は、鱗状に重なったキューティクルに覆われています。
キューティクルは生えて間もない根元付近では8~10枚程度重なっていますが、
毛先に向かうにつれて、剥がれて重なる枚数が徐々に少なくなります。
皆さんは、キューティクルが剥がれる直接的な原因は何だと思いますか?正解は摩擦です。
摩擦によるダメージは、外部からの物理的な力によって引き起こされており、
日々のシャンプーやタオルドライ、ブラッシング等の様々な場面で起こっています。
●シャンプーはしっかり泡立てましょう!
泡立ちの悪いシャンプーでは、毛髪同士が擦れ合い摩擦によってキューティクルを
剝がしてしまうことにもなりかねません。
シャンプーの際は、汚れを落とすだけでなく、しっかり泡立てて毛髪同士が擦れないようにしましょう。
●ブラッシングやブローは程々に!
毛髪の絡まりを取るための過度なブラッシングは、
キューティクルが剥がれて枝毛や切れ毛といった原因になります。
特に濡れている状態の毛髪は、水分で柔らかくなっていてデリケート。特に注意が必要です。
櫛通りをよくするブラッシング剤やヘアスタイリング剤を使用することで、
摩擦や静電気を軽減できますので、毛髪損傷防止に効果的です。
キューティクルが全て剝がれてしまうと、毛髪は非常に乾燥しやすくパサつきます。
このような毛髪にパーマやヘアカラーを行うと、
毛髪内部を守るキューティクルが無いために過剰に強く作用し過ぎて、
毛髪のチリツキや切れ毛等のトラブルにつながります。
これらの摩擦による損傷は、1回ごとのダメージは少ないものの日々のダメージの蓄積が招く損傷です。
■熱
ハンドドライヤーやヘアアイロン、ホットカーラー等からの熱が原因で毛髪はダメージを受けます。
毛髪は、タンパク質からできているので、熱による不可逆的な変性を起こします。
例えば、生卵に熱を加えていくとゆで卵になりますよね。
そして一度タンパク質が凝固すると、元の生卵には戻りません。毛髪も同じです。
●ドライヤーの吹き出し口には近づけ過ぎないように!
通常家庭でもよく利用されている1000Wのハンドドライヤーでも、
吹き出し口で100℃を超えることが分かっています。
そのため、吹き出し口に毛髪をあまり近づけ過ぎずに、少し離して使用することがお勧めです。
●設定温度と使用時間の再確認!
ヘアアイロンの場合は、熱源であるプレートと毛髪が直接触れるために効果が高い分、
熱の伝わりが早く、毛髪にダメージを与える可能性が高くなります。
乾燥した毛髪の熱に対する限界は120℃付近で、130℃からタンパク質の変性や変色が起こり始め、
150℃では毛髪の強さに関わるシスチン結合に影響を与え、
180℃では毛髪ケラチンの高次構造(毛髪内部のらせん構造)の崩壊に至ります。
濡れた毛髪では、これよりも低い温度で影響が出始めます。
ヘアアイロンやハンドドライヤー等の熱を利用する器具を使用する際は、
施術温度や接触時間に注意することが大切です。
いかがでしたでしょうか?
日々のケアを見直して、ダメージ知らずの美しい髪をキープしましょう♪
管理部 M.K.